あなたはミードをご存知でしょうか。世界最古の酒と言われる“ハチミツのお酒”なのです。1万年以上前に、人類が初めて出会ったとされるハチミツのお酒。
オトナリ珈琲・柴田ゆきさん:「おいしい。甘さもちゃんとあって、でもしつこい甘さじゃなくてスッキリ」
埼玉県小鹿野町。秩父の山奥に「ミード」を作る人がいます。工藤エレナさん(33)です。
ディアレットフィールド醸造所・工藤エレナさん:「国はロシアなんですけれども、4歳から日本で育っております。たまにロシアの血が騒ぎますけど」
ミードの醸造所は意外な場所にありました。
なんと、使われなくなった中学校の体育館です。その一部を改装したといいます。
日本でのミード作りの第一人者が指導。
蜂の雪酒造場杜氏・佐藤利也さん:「やっぱり熱意はすごかった」
ミードを作ることはエレナさんの長年の夢でした。
酒処である福島県会津若松市で育ったエレナさん。
ディアレットフィールド醸造所・工藤エレナさん:「大学時代に会津で飲んだハチミツ酒がすごく衝撃的で、その時から作りたい」
そして5年前、運命の出会いが・・・。IT関連会社の社長である宏樹さん(37)と「居酒屋」で知り合ったのです。
夫・宏樹さん:「(居酒屋に)やたらとなまっている。東北なまりの女の人が座っている。どんな女の人なのかな?と思ったら、どう見ても外国人だった」
ともにお酒好きで意気投合した2人は翌年に結婚。エレナさんは「ミードを作りたい」ことを打ち明けました。すると・・・。
夫・宏樹さん:「住宅ローン組んで一軒家買う、酒蔵建てる。どっちが良い?」
ディアレットフィールド醸造所・工藤エレナさん:「酒蔵」
こうして2年前に小鹿野町へ移住。ここにはミード作りに欠かせないものがありました。
そう、「ハチミツ」です。
マウンテン養蜂・高田土一さん:「色んな花の蜜が混ざった百花蜜その方が味は良い」
このハチミツに地元の名水を加え、酵母で発酵させるのです。エレナさんはミード作りを通して地域に貢献したいと考えています。
ディアレットフィールド醸造所・工藤エレナさん:「こちらが秩父黄金かぼす」
地元でしか消費されない「かぼす」をPR。ミードに合わせて飲むのもおすすめです。
かぼす農家・栗原静男さん:「頭が全然上がらないんですよ」
ディアレットフィールド醸造所・工藤エレナさん:「めちゃくちゃおいしい。これが」
エレナさんのミードは通信販売でも購入できます。
ディアレットフィールド醸造所・工藤エレナさん:「まずは2万本の製造を目指して今、稼働しているところです。子どものおむつ代や、私の飲み代ですね」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp



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