12日も、各地で準備が進められていました。愛知県の大学病院で行われたのは、医療従事者への接種シミュレーションです。ワクチンの副反応、アナフィラキシーショックが発生するという想定までして、救急救命士役なども駆けつけ、会場内は、本番さながらの緊迫感に包まれました。すると、意外な課題も見えたといいます。
藤田医科大学病院・岩田充永副院長:「何か起きたときに人手が足りないこともあるので、そのあたりが持続可能な人の配置と、有効な動き方というのが、周知しないといけないのかなと」
神奈川県大和市の整形外科医・池田亮医師は、市から医療従事者にワクチンを接種する医師の一人として、協力を呼び掛けられています。池田医師は5日、大和市による初めての説明会に参加していました。そこでは、さまざまな開業医が参加。「ワクチン接種を看護師にも、お願いするのか」など、疑問をぶつました。後日、市と医師会で再び話し合いが持たれました。看護師には負担をかけられないとして、大和市は、医師だけで接種を行う予定です。まだ、決まっていないことはたくさんあります。
池田整形外科クリニック・池田亮院長:「患者さんは不安だからね。ワクチン打ちたいよね。俺たちが打ちやすいように、患者さんがもっと打ちやすいような環境を作ってほしい」
医療従事者の確保に頭を悩ませる自治体もあります。埼玉県秩父市は、周辺の自治体と一体で、ワクチン接種を進める取り組みを始めます。参加するのは、秩父市を中心に、横瀬町、小鹿野町、長瀞町、皆野町の1市4町です。秩父地域の接種対象者は約8万6000人。なかには小さな診療所しかない自治体もありますが、1市4町で協力することで、医療従事者約3000人を派遣しあえます。さらに、1市4町で予約受付や相談窓口を一元化し、どこの医療機関や会場でも接種できるようになるといいます。
長瀞町健康福祉課・福島陽子副主幹:「単独でやるとすると、お医者さんの数が足りないので、“みんなでやっていこう”という心強さがある」
12日午後8時ごろ、ファイザー社のワクチンを承認することを厚労省の審議会が了承しました。有効性と安全性について、専門家らが話し合い判断しました。
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